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私ってば #歌手常盤ゆう アルバムリリース記念イベントを見てきましたの。レポート・感想。

2018年7月29日 

下北沢にあるモナレコード2Fにて開催された
常盤ゆうさんによるアルバム『nyu:』リリース記念イベントに参加してきました。

音ゲーマーなので、音ゲーマー目線での感想レポートをお送りいたします。

 

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会場内は前方が座敷が数列、それ以降は椅子となっておりまして
今回は最前列の端っこに座ることができました。目の前が機材。すごい。

 

第一部の開演


開演時間になると、主催の方より少しイベントの説明が始まり
その後、常盤ゆうさんと、スペシャルゲストの杉本清隆さん、森野誠一さんが登場。

そう、音ゲーマーにはおなじみのorangenoise shortcutと、risetteです。 

 


常盤ゆうさんが普通に話しているところを始めて見たのですが
あの歌声をそのまま話し声に持ってきた感じで
「声質すごい!」って思いました。歌うと更に魅力倍増なのですが。



第一部は、入場したときに配られた「常盤ゆう年表」をレジュメにして
これまでの活動についてのトークとなりました。

 

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↑めっちゃ詳しく書いてある常盤ゆうさんの活動年表↑

 


ここからは覚えているところを部分部分で書いていきますね
(覚えてる限りの内容を書いてるので少し間違ってたりしたらごめんなさい)


【常盤ゆうのルーツ】
小学校?の頃に準主役としてカトリック系の歌を歌ったのが
常盤さんの歌手としてのルーツとのことで
中学校までは合唱を行い、
黒沢健一さんが率いるバンド「L⇔R」が
常盤さんをバンドの世界に引き込むきっかけに…

大学になり、さあバンドやるぞ、とバンドサークルに入るわけですが
常盤さんはカバーバンドではなくオリジナルの曲をやるバンドに入りました。

常 「私は、これまでカラオケで歌うときに結構マネして、
  寄せて歌うんですけど、L⇔R黒沢健一さんに割と寄せて歌ったりして。
  なので、初めて”オリジナル”を歌うときに
  どんな歌いかたすればいいかわからなくて。
  そういうことなかったですか?」

杉「僕の場合は、マネしようと思っても似ないから、
  自分なりに歌っちゃう(笑)
  結構寄せて歌うの?

常「カラオケで、ドリカムさんとか、マッキー、槇原敬之さんとか
  寄せて歌いますね

杉「いいなあ、聞いてみたい

常「今度カラオケ行きましょうか(笑)


ドリカムとか槇原敬之歌う常盤ゆうさんめっちゃ見てみたい
カラオケ羨ましい…。


【特に好きな曲調】
risetteの最初期の音楽を聞きました。
どちらかというと、現在の常盤ゆうさんにおけるふわふわとした印象よりも
力強い・歌い放つ印象の曲でした。

常「私はどちらかというと、こういう叫ぶ感じの曲が好きなんですよね。

確かに後に常盤さんが「好き」と語る
「murmur twins」や「少年リップルズ」は
どちらかというとふわっとした印象よりも
結構力強いイメージがあります。

常「歌うときに「儚げに」とか言われるんですけど、
  最初はよくわからなくて、なので、この頃の曲は
  迷ってる声なんですよね。
  なんか歌った感じがしないと言うか。

今でこそ、儚げ・幻想的なイメージがぴったりな常盤さんですが
当時はどっちかというとロックとかサイケな感じをよく歌っていたようです。



【サイモンマン】
ポップンの流れから杉本さんへ話を振ろうとする常盤さん。

常「2001年にこの音楽ゲームに参加するわけですけど…どうぞ杉本さん

杉「ここでぼくに回すんだ(笑)
  よく音楽ゲームの人って言われるんですけど、
  社員として関わってたのは2000年とか2001年ぐらいまでで

常「入れ替わりなんですね(笑)

杉「入れ替わりなの(笑)
  あの頃もいろいろ曲作ったりしたけどずっとバイト感覚で曲作ってたからね

えぇー!!コナミに残した功績があんなに大きいのに!
社員としての在籍期間はそんなに長くないんですね
その後も楽曲を提供したり、音楽ゲームの活動もあるので
なんだかすごく「コナミの人」のイメージだと今でも感じます


カモミール・バスルーム】
ポップン6で初めてBEMANIへ参加した常盤さん。
ご存知の方も多いと思いますが、wacさんは常盤さんの大学の先輩です。

常「先輩だったwacさん、脇田さんという方がいるんですけども
  当時コナミでサウンドディレクターをしてまして
  後輩というのをダシにされて(笑)
  このカモミール・バスルームに参加しました。

杉「でもね、実際この初めてカモミール・バスルーム聞いたときに
  すごくゲーム・ミュージックぽくないなって。
  なんか普通とは違うことやろうとしてるなって言うのがわかったよね


【リゼットちゃん事件】

元々risette(バンド)の命名の由来は「武蔵小金井のケーキ屋さん」から
調べてみたら今でもあるようです。行ってみたい。

そして、ポップン6で常盤さんが「カモミール・バスルーム」を歌った際に
バンド名からキャラクターは「リゼットちゃん」と名付けられました…

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しかし

森「バンド名がリゼットだからって理由でおそらくリゼットちゃんって
  軽い気持ちで付けたみたいなんですけど
  事務所とかが何も聞いてなくて(笑)

杉「あそこ軽い気持ちで命名しますからね(笑)

森「そしたら、事務所とかがどういうことだ~って電話とかしちゃって

常「ありますよね、自分が思ってたよりもなんか周りがドタバタしちゃったみたいな

森「それで
”じゃあこれからバンドも一緒に応援していきましょう~って意味で名付けた”
ってことにして、丸く収まりまして、
そこから「Tangeline」をポップンに入れることになったんです


リゼットちゃんとTangelineにそんな話があるとは知らなかった…!
ちなみにポップン6公式ページの曲コメントにもありましたが
Tange「l」ineはスペルミスで、
後にrisetteとして出した曲を「Tangerine」にすることで
対になってちょうどいいねってことになったようです。


【wacさんのレコーディング】

BEMANIから少年リップルの話に
常「これもすごくこう、叫ぶ系の曲で音ゲーで3曲って言われたら入る1つかなと

ちなみにmurmur twinsも3曲のうちの1曲だそうで
もう一曲は猫叉Masterさん作曲のREcorrection
この曲については後々お話が出てきます。

常「wacさんのレコーディングなんですけど、
  すごい高い声を出させるんですよ。
  もっと出せる!もっといけるよ!って
  高い声出せるまで帰れない(笑)

杉「鬼だね(笑)

常「wacさんのアルバムの音楽で
  この曲(少年リップルズ)のロングバージョンがあるんですけど
  すごく時間かかりましたね。私が疲れちゃって。
  後半すごく苦しそうって言われるんですけど
  実際苦しいんです(笑)
  

第二部でもこの話が少しだけ出てきて
wacさんのレコーディングが体育会系って言われてました。
先輩と後輩だからこそ出来る指導なのかもしれませんね

常「逆にneuはこんなんでいいの?ってぐらいあっさり終わって。

これがすごく意外でした。
アルバム聞いててもすごく凝った構成で、歌自体も難しそうで。



【即興作曲ライブ】
2011年、震災もあり、バンドにも少しマンネリを感じ
「なにか面白いことをしたい」という気持ちから
ゲストに杉本さんとwacさんを迎えて、常盤ゆうさんの即興作曲ライブを行いました

森「これ本当は何度かやって、CDとかにしようと思ったんだけど…

杉「そういえばあの一回以来やってないんだ…

森「不評でして…1回でおわっちゃった。

常「即興な上で作曲とか難しいですもんね


…と、こんなライブがあったなんて知りませんでした。
すごい豪華だし即興とか絶対面白そう。めっちゃ行きたかった。
むしろ不評なのが驚き!当時のレポートが見たい!!

 




【一つの転換期だった2012年】
2012年、常盤ゆう祭りという一大イベントを控えたこの年
常盤さんは風邪をこじらせ、声がうまく出せなくなってしまいます。

常「ただの風邪だと思って油断してたら声がでなくなって…
  ポップンミュージックのイベントがあったんですが
  この時もまさに風邪真っ只中で声が出にくくなっちゃってて。

この年はポップンミュージック20ファンタジアのイベントが行われた年でした。
ポップンを代表するアーティストとして常盤ゆうさんも出演していたのですが。

常「この時REcorrectionと少年リップルズを
  歌う予定だったんですけど、声が出なくて。
  REcorrectionの方はwacさんじゃないので(笑)
  そこまで高音を出す曲じゃないので、歌えて、この1曲だけになったんです。

後の常盤ゆう祭りまでには無事に歌えるまでにはなったとのことですが
周りはとても心配しながら見てたようです。

 



【そして近年】
risetteYou & me together、ぱいなっぷるくらぶ…
などなどの音楽活動を経て。

常「そしてここ数年になって私より年下の方々が
  憧れてました、と言ってくれたりするんですよね。
  OSTERさんとは3曲ご一緒させていただいて。
  m@sumiさんともお仕事させて頂きました。

杉「ますみさん…aがアットマークの人だ

常「そうです(笑)
  m@asumiさんはrisetteに憧れて…って言ってくれて。
  最近だと挫・人間さんともお仕事させていただきまして
  私、挫・人間にハマってたんですよね。
  
などなど、近年もBEMANI内外に精力的に活動する
常盤ゆうさんなのでした。

杉「ぼくらBEMANIのこといろいろ言ってますけど(笑)
  でもこうやって今活動できるのもBEMANI様様って思ってますからね

常「ほんとそうですよ、こうやって結構有名になったのも、
  BEMANIのおかげ。

なんて話もしてました(笑)

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その他、risetteのことはもちろん、これまでのバンドの誕生秘話、
新宿JAMでのレコーディングに常盤さんが来なかった話など
いろいろありましたが、覚えてるのはBEMANI中心にこのあたり。

これまで常盤ゆうさんの音楽にだけ触れていると
なんとなく「人となり」がわかりにくかったのですが
第一部では、実はとてもおもしろい方だというのがすごくよくわかりました(笑)

 

相当な時間話してたとのことなんですが、
そんな長さを感じさせることなく飽きさせないトーク
あと、ゆるっとした空気感が最高でした!

 

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第二部はついに歌手常盤ゆうのアルバム「nyu:」の試聴会

ゲストにはこのアルバムをプロデュースした
risetteのドラムの森谷諭さんや、及川雅仁さん、小栗秋さん、paveuさんが
常盤さんとともにステージに上がり
新曲に関するトークなどを行っておりました。

 

一曲ずつ感想を…

 


1.トリイマエマチ・ストライプス
プロデュースはpaveuさんと小栗秋さん、この曲はpaveuさんがメインのようです。
最初に聞いた時「THE 常盤ゆう ど直球」って感じの
爽やか系の曲でした。

しかし、爽やかなのにすごく難しそうな曲!
実際に音域がかなり広いらしく、
常盤さん自身も歌うのが大変だった曲一つとして挙げておりました。

まさに1曲目にふさわしいのどごし(?)爽やかな曲でした。

 


2.Season of my love- シーズン・オヴ・マイ・ラヴ -[Album Mix]-
プロデュースは及川雅仁さん。
登場時に「60年代の音楽が好き」と言っていたように
まさに60年代洋楽を常盤ゆうさんに歌わせたという感じです!

聞いた時にパッと出てきたイメージはカスケーズでした。
常盤さんのボイスはどっちかというと未来って感じするんですけど
この曲ではレトロ感を味わえて印象が大きく変わりました。

 


3.Don't look back
プロデュースは森谷諭さんなのですがこの曲はすごい!
”常盤ゆう”のイメージでは絶対歌わなそうな曲です(笑)
すごく…エレクトロです…。

すぐ聞いただけで「ああ、いつもと違う常盤さんをやってみたいんだな」
って狙いが一瞬でわかるほどの変化球で
とてもワクワクしました!

 

4.泳ぐ魚
プロデュースはpaveuさんと小栗秋さん。小栗さんがメインです。
とても濡れた感じの曲で、艶っぽい常盤さんが楽しめました。
最初の部分を聞いた時にちょっとゾクッとしたのがこの曲です。

ちなみにこの曲がすごい早く撮り終わったことを話していて
確かに常盤さんの声質にピッタリの曲なんだなと。

 


5.Stranger- 夜を駆けるストレンジャー -
プロデュースは及川さん。
この曲も古の洋楽…という感じなのですが、
どちらかというと少しロック…あ、少しCymbalsっぽいかも。

なんか一瞬でグッと引き寄せられる…というよりも
聞いていてハマって行く感じで
そこまで展開が多くないのにもかかわらず
常盤さんの歌声と上手くマッチしていて
延々と飽きを感じさせない不思議な曲でした。
私はこの曲が一番ツボでした。



6.Tonight
プロデューサーは森谷さん。
Don't look backを更に近代的にした感じの曲で
もっともっと常盤さん自体のイメージから離れるのですが
これが不思議と面白くマッチしておりました!

確かにこれは常盤さん自身がプロデュースしたら
絶対歌わない感じの曲なんだろうな…というぐらい違う印象なのです。




以上、試聴会6曲の感想なのです。
試聴会しながら、森谷さんが自分の作業画面を映して
DTMのことをいろいろ教えていただいたり
英語の歌詞の意味をレッスンしてくれたり
すごく面白かったです。

普通のレッスンにも行ってみたいなあってぐらい面白かった…
DTMできないんですけど…。


曲自体もまさに三者三様、いや、六様という感じで
どれも全然違う世界の”常盤ゆう”を見ることができました。

 

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終演後は、物販が開かれました。
私自身、最初はCD版を買おうと思ってたので
イベント終了後はすぐ帰宅するつもりだったのですが

 


試聴会で聞いたらすぐに買いたくなっちゃった!!!

 

というわけで物販へGO!

 

『nyu:』のアナログレコード(mp3のコード付き)と
杉本さんのデモCDを買って、サインまで入れてもらいました。感動。

 

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トークのときの森谷さんが素敵すぎて、終演後に握手していただきました
お話も面白くて、曲もとてもかっこよくて。
またライブでもイベントでもお会いできるといいなあ。

 

 

というわけで一日とても素敵なイベントでした。

なんと言ったらいいのか。この一言では表せない空気感。
それも含めてまさに「歌手常盤ゆう」のイベントという感じでした。

 


アナログ盤は2018年8月8日

CD盤は2018年9月12日

 

の発売予定とのことなので、
ぜひ皆さんも機会があれば聞いてみて下さい。

 

www.popsicleclip.com

 

 

以上、長文となりましたが
#歌手常盤ゆう のイベントレポートでした。

 

いおん(@matin_zekt_dqx)